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緒言(2ページ) 分子研リポート2014 | 分子科学研究所

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Academic year: 2018

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各種事業 95 大学共同利用機関である分子科学研究所は,国際的な分子科学研究の中核拠点として所内外の研究者を中心とした 共同研究と設備を中心とした共同利用を積極的に推進し,大学等との人事流動や国際交流を活性化しながら,周辺分 野を含めた広い意味の分子科学の発展に貢献する使命を持っている。

分子科学研究所が行う事業には,『先端的な研究を推進する拠点事業』,『国内の研究者への共同研究・共同利用支 援に関する事業』,『研究者の国際ネットワーク構築に関する事業』,『研究力強化推進事業』がある。予算的には運営 費交付金の一般経費・特別経費,文部科学省の委託事業,日本学術振興会等の競争的資金で実施している。運営費交 付金の一般経費以外はいずれも期間が定められており,運営費交付金一般経費も毎年削減を受けている。第1期中期 計画期間に特別経費であった3事業(U V S O R 共同利用事業,エクストリームフォトニクス連携事業,研究設備ネッ トワーク事業)は平成22年度からの第2期中期計画の開始において相当予算削減された上一般経費化された。その際, エクストリームフォトニクス連携事業は U V S O R 共同利用事業を広く光科学共同利用事業ととらえ,その中に含まれ ることになった。なお,スーパーコンピュータ共同利用事業の特別経費については第1期中期計画期間の段階からす でに一般経費化されている。これら事業の継続は認められているが,今後も運営費交付金一般経費の予算削減は続く と予想され,第1期中期計画期間と同じ水準での事業実施は困難である。すべての事業の精査を行い,重点化するな ど事業を絞り込むこと,また,新たな事業に機動的に取り組むことが必要である。

(1)『先端的な研究を推進する拠点事業』の U V S O R 共同利用事業(放射光分子科学),エクストリームフォトニク ス連携事業(レーザー分子科学)に関連するものとして,光創成ネットワーク研究拠点プログラム(分子科学研究 所は分担)を受託,実施している。平成29年度までの事業である。また,スーパーコンピュータ共同利用事業(理 論計算分子科学)に関連するものとして,文科省で「最先端・高性能スーパーコンピュータの開発利用」プロジェ クトが走っており,研究所としても参加している。さらに,理論計算に関連するものとして,文科省「元素戦略プ ロジェクト」の「触媒・電池の元素戦略研究拠点」(分子研は分担)を受託,実施している。

(2)『国内の研究者への共同研究・共同利用支援に関する事業』のうち,実験研究のための共同利用は機器センター が担当している。研究設備ネットワーク事業(平成19年度から「化学系研究設備有効活用ネットワークの構築」, 平成22年度より「大学連携研究設備ネットワークによる設備相互利用と共同研究の推進」)を進めており,また, 平成23年度までは文科省の研究施設共用イノベーション創出事業「ナノテクノロジーネットワーク」の「中部地 区ナノテク総合支援」プロジェクトの幹事機関として,平成24年度より文科省「ナノテクノロジープラットフォー ム」事業の「分子・物質合成」プラットフォームの代表機関(研究所内にナノテクノロジープラットフォーム運営 室を設置)として,共同利用設備の共用を推進している。前者の大学連携研究設備ネットワーク事業については, 当初の3つの目的,全国的設備相互利用,設備復活再生,最先端設備重点配置のうち,第2期中期計画期間では, 最初のものだけが生き残り実施されることになったが,今後も運営費交付金の削減が予定されており,第2期中期 計画期間中に事業の方向性を見直すことになっている。一方,後者については,共同利用設備の安定的な運営を勘 案し,旧分子スケールナノサイエンスセンターの共同利用設備をすべて機器センターに集約し,予算面では運営費 交付金一般経費に頼るばかりでなく,組織的に適切な外部資金等を新たに獲得して,予算減を補う方針としている。

5.各種事業

(2)

96 各種事業

(3)『研究者の国際ネットワーク構築に関する事業』としては,個人ベースの萌芽的な取り組みと組織ベースの国際 共同研究拠点の形成がある。従来からの外国人顧問制度,客員外国人制度,招へい外国人制度,国際研究集会(岡 崎コンファレンスなど)を実施すると同時に,第1期中期計画期間から独自の分子研国際共同プログラムを進めて きた。このプログラムは個人ベースの国際共同研究のきっかけ(萌芽的国際共同)を作るものである。さらに国際 共同研究拠点として組織ベースで取り組むために,第2期中期計画期間においては,自然科学研究機構としての運 営費交付金特別経費で「自然科学研究における国際的学術拠点の形成事業」がスタートした。分子科学研究所では,

「分子科学国際共同研究拠点の形成」による新たな取組(協定締結等)を進めている。また,日本学術振興会の多 国間交流事業「アジア研究教育拠点事業」の一環として,「物質・光・理論分子科学のフロンティア」(平成18年 度〜平成22年度)の事業を行ってきた。これまで5年間,日中韓台の4拠点(協定をそれぞれ締結)を中心にし てマッチングファンド方式での様々な試みを行った。また,分子科学研究所(総合研究大学院大学として)は,外 務省による21世紀東アジア青少年大交流計画(J E N E S Y S プログラム)の枠で設定された日本学術振興会の「若手 研究者交流支援事業」に平成20年度より23年度まで毎年,応募・採択され,対象国の若手研究者(院生を含む) の人材育成に貢献してきた。これらの事業については,現在,これまでの経験を踏まえて精査を行った上で集中・ 重点化し,上記「分子科学国際共同研究拠点の形成」の予算枠で実施している。後者は E X O D A S S 事業と呼び26 年度は J A S S O 海外留学支援制度(短期受入れ)に応募採択され,本事業と組み合わせて実施した。このようにア ジア地区の国際ネットワークを構築すると同時に,さらに米国,欧州,インド,イスラエルとの国際共同研究を強 化しているところである。

(4)『研究力強化推進事業』

自然科学研究機構として文科省の『研究大学強化促進事業』の予算を受けて機構として一体的に行う事業である。 平成25年10月より10年計画で開始された。詳しくは 5-10 を参照のこと。

参照

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